11月に入り気温の低下とともに、感染症の動向に大きな変化が見られます。
今週、全国のインフルエンザ患者報告数が流行開始の目安を超え、本格的なシーズンに突入しました。
また、これから冬にかけてピークを迎える「感染性胃腸炎(ノロウイルス等)」の報告も増加しています。
年末に向け、職場や家庭で直ちに見直すべき衛生管理について解説します。
インフルエンザ流行の立ち上がりが早い傾向
1. インフルエンザ:流行開始(シーズン入り)
厚生労働省の最新の発表によると、全国の定点医療機関あたりの患者報告数が「1.24」となり、流行開始の目安である「1.0」を超えました。
例年12月に入ってから流行入りすることが多いですが、2025年シーズンは11月中旬とやや早いスタートとなっています。
とくに都市部での増加が目立っており、通勤電車やオフィス内での接触感染・飛沫感染への警戒レベルを上げる必要があります。
2. 感染性胃腸炎(ノロウイルス等):増加傾向
冬の食中毒の代表格であるノロウイルスを含む「感染性胃腸炎」の報告数が、前週比で約1.3倍に増加しました。
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傾向: 小学校や保育施設だけでなく、高齢者施設や社員食堂など、集団で食事をする場での発生リスクが高まっています。
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特徴: アルコール消毒が効きにくいウイルスであるため、対策には正しい知識が必要です。
推奨される対策「冬の2大感染症を防ぐ」
年末の繁忙期にダウンしないよう、以下の具体的なアクションを徹底してください。
「加湿」と「換気」のバランス管理(インフルエンザ対策)
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気温が下がると換気が不足しがちですが、1時間に2回、数分程度の換気を行ってください。
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同時に、湿度が40%を下回らないよう加湿器を活用してください。
乾燥は気道粘膜のバリア機能を低下させ、ウイルスの侵入を容易にします。
トイレ後・食事前の「石けん手洗い」の徹底(ノロウイルス対策)
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ロウイルスには一般的なアルコール消毒液の効果が限定的です。
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物理的にウイルスを洗い流すため、必ず「流水と石けん」で30秒以上手を洗ってください。
とくに指先や親指の付け根は洗い残しが多いポイントです。
体調不良時の「勇気ある休息」
発熱がなくとも、下痢や嘔吐、あるいは激しい咳がある場合は出勤・登校を控えることが、集団感染を防ぐ最大の対策です。
【出典・参考リンク】