2026年1月に入り、全国的にノロウイルスなどを原因とする「感染性胃腸炎」の報告数が急増し、流行のピークを迎えています。職場や家庭での二次感染リスクが高まっており、適切な初期対応と衛生管理の再点検が求められています。
全国で患者数が急増、1月は例年以上の警戒を
国立感染症研究所の最新データによると、2026年1月の感染性胃腸炎の患者報告数は、例年の流行パターンと同様、あるいは一部地域ではそれを上回るペースで推移しています。
とくに年末年始の人の移動を経て、保育施設や高齢者施設、さらにはオフィス内での集団感染も報告されています。
今シーズンはインフルエンザの流行も継続していますが、「激しい嘔吐や下痢」が主症状である場合は、感染性胃腸炎を疑う必要があります。
ノロウイルスは感染力が非常に強く、ごくわずかなウイルス量でも発症するため、一人でも感染者が出た際の「スピード対応」が被害規模を左右します。
企業・家庭で実践すべき「3つの対策」
感染拡大を防ぐため、以下の対策を直ちに実施・周知してください。
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■「石けんと流水」による手洗いの徹底
ノロウイルスには、一般的なアルコール手指消毒液が効きにくいという特徴があります。
外出後、調理前、そしてトイレの後は必ず「石けん」を使い、指先や爪の間まで流水でしっかり洗い流してください。 -
■正しい嘔吐物処理(次亜塩素酸ナトリウムの使用)
万が一、施設内で嘔吐が発生した場合は、乾燥してウイルスが舞い上がる前に処理する必要があります。
処理の際は、使い捨ての手袋・マスクを着用し、0.1%の次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)で浸すように拭き取ってください。 -
■「無理な出勤・登校」の禁止とルール化
症状が治まった後も、便からは数日間ウイルスが排出され続けます。
企業の管理者は、発症した従業員に対し、下痢・嘔吐が完全に消失してから少なくとも48時間は出勤を控えるようガイドラインを明示することが推奨されます。