ホーム お知らせ

【注意】マダニ媒介の感染症が全国で増加。SFTSに加え「日本紅斑熱」も多発、GWの野外活動は厳重警戒を

【注意】マダニ媒介の感染症が全国で増加。SFTSに加え「日本紅斑熱」も多発、GWの野外活動は厳重警戒を

感染症情報

春の行楽シーズンを迎え、マダニが媒介する感染症の報告が全国的に相次いでいます。
本日5月1日、静岡県浜松市でも市内で今年初となる「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」の患者が確認されました。2026年は全国的な発生ペースが例年より早く、野外活動時は「自分事」としての対策が不可欠です。
また、ペットのいるご家庭では、動物からの二次感染にも注意しましょう。

数字で見る「マダニ感染症」の増加傾向

2026年は、マダニを介した感染報告が例年以上に早いペースで続いています。

■SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の発生状況

国立感染症研究所の速報値によると、2026年年初から4月中旬までの全国累計患者数は7例に達しています。
これは、過去数年の同時期の報告数と比較しても高い水準での推移です。
本日5月1日には、静岡県浜松市でも市内で2026年初めてとなる70代男性の感染が発表されました。

■高知県では「日本紅斑熱」が過去最多ペース

SFTS以外のダニ媒介感染症も増えています。とくに高知県では、4月20日時点で「日本紅斑熱」の報告数が昨年の同時期を大きく上回り、過去最多のペースで推移しています。

西日本での多発に加え、静岡県など東日本側でも確認されたことで、現在「全国どこでもマダニに注意が必要」な状況となっています。

危険と言われるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)の症状とは?

では、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは、具体的にどんな感染症なのでしょうか。
SFTSは、特定のウイルスを保有するマダニに噛まれることで感染します。

◎主な症状
噛まれてから6日〜14日程度の潜伏期間を経て、発熱、全身の倦怠感、消化器症状(吐き気・下痢など)が現れます。

◎病気の特徴
血液中の血小板や白血球が急激に減少するのが大きな特徴です。

◎危険と言われる医学的背景
現時点では、このウイルスに直接効く特効薬やワクチンが確立されていないため、医療機関では現れている症状を和らげる「対症療法」が行われます。
国内の統計によれば、致死率が10%〜30%と報告されている非常に警戒すべき疾患です。

企業・家庭で今すぐできる「マダニ防御策」

じつは、マダニは森林だけでなく、近所の公園の草むらや、河川敷、庭先にも潜んでいます。
自分は大丈夫だと過信せずに、できる対策を取るようにしましょう。

肌を露出しない
長袖・長ズボンを着用し、ズボンの裾を靴下の中に入れる、あるいは長靴を履くことで、ダニの侵入経路を遮断してください。

明るい色の服を着る
数ミリ程度のマダニが付着した際に、目視ですぐに見つけやすくなります。

ペットの対策も忘れずに
【駆除薬の投与】動物病院で処方される駆除薬を定期的に使用しましょう。
・【二次感染への注意】近年、感染したペット(犬や猫)の体液を介して飼い主にウイルスが感染した事例が報告されています。体調の悪いペットとの過度な接触(口移しなど)は控えましょう。

吸血を確認したら放置しないことが大切です

マダニは数日間かけて血を吸い続けます。
もし噛まれているのを見つけたら、手で無理に引き抜かず、すぐに皮膚科等の医療機関を受診して処置を受けてください。無理に引き抜くと、ダニの口の一部が皮膚内に残り、炎症やウイルス注入を促進する恐れがありますので気をつけましょう。

【出典・参考リンク】
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(厚生労働省)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
動物由来感染症(厚生労働省)
マダニ対策、今できること(農林水産省)