2026年7月2日、東京都において手足口病の患者報告数が基準値を超え、2年ぶりに「警報」が発表されました。手足口病の原因ウイルスにはアルコール消毒が効きにくいため、ご家庭や職場での予防策を改めて見直す必要があります。
手足口病の症状と、回復までの期間
手足口病は主に小児を中心に流行する感染症ですが、看病などを通して大人に感染することもあります。感染すると3〜5日間の潜伏期間を経て、口の粘膜や手のひら、足の裏などに2〜3ミリの小さな水疱(水ぶくれ)を伴う発疹が出現します。発熱を伴うこともありますが、38度以下の微熱であることがほとんどで、通常は特別な治療をしなくても3〜7日程度で自然に治まります。
ただし、ごくまれに髄膜炎などの合併症を引き起こすことがあります。高熱が2日以上続く、嘔吐を繰り返す、水分が取れずぐったりしているなどの異変が見られた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
アルコール消毒は不十分!流水と石けんの手洗いを徹底
手足口病の原因となるウイルスは、一般的なアルコール消毒が効きにくいという特徴を持っています。そのため、感染を防ぐには「流水と石けんによる丁寧な手洗い」が最も効果的です。帰宅後や食事の前には、洗い残しが多い指先や指の間までしっかりと洗い流すよう心がけてください。
また、発疹などの症状が治まり登園・登校や出社を再開した後も注意が必要です。症状がおさまってから2〜4週間程度は、便の中にウイルスが排出され続けます。そのため、回復後も長期間にわたり、トイレの後やおむつ交換時の手洗いを徹底し、タオルの共用を避けることが家庭内や職場での感染拡大を防ぐ鍵となります。
【出典・参考リンク】
・手足口病が流行、都内で警報基準に達する 夏季に流行する小児の感染症にご注意ください(東京都保険医務局)
・小児を中心に流行する感染症について (東京都感染情報センター)