冬を待たずに全国でインフルエンザの感染が急速に広がり、厚生労働省の最新発表で全国平均の患者報告数が注意報レベル(10人)を超えました。学校や保育施設等での学級閉鎖・休校も急増しており、家庭や職場での迅速な予防アクションが求められています。
感染拡大と学級閉鎖等の推移
厚生労働省が発表した2026年第40週(9月28日〜10月4日・10月9日公表)の最新データによると、全国約5,000か所の定点医療機関から報告されたインフルエンザ患者数は42,320人に上り、前週(7.17人)から約1.6倍に急増しました。
1医療機関あたりの報告数(定点当たり)は11.35人となり、流行注意報の基準となる「10.0人」を突破しています。これに伴い、全国の保育所・幼稚園・小・中・高校における休校や学級閉鎖・学年閉鎖(施設インフルエンザ様疾患発生報告)も大幅に増加しており、教育現場や保護者の生活にも大きな影響を及ぼしています。
自治体別でも、山口県・福岡県・山形県などで県内全域に「注意報」が発令されたほか、北海道室蘭保健所管内では「警報(30.0人以上)」が発令されるなど、各地で緊迫感が高まっています。
調査週 :期間 /定点当たり報告数(全国平均)/施設休業数(休校・学級閉鎖等)
第36週 :2026年9月1日 〜 9月7日 / 2.15 人 /120 施設
第37週 :2026年9月8日 〜 9月14日/3.42 人 /240 施設
第38週 :2026年9月15日 〜 9月21日 /4.89 人/410 施設
第39週 :2026年9月22日 〜 9月28日 /7.17 人/680 施設
第40週 :2026年9月29日 〜 10月4日 /11.35 人(注意報レベル超え)/1,250 施設
※定点当たり報告数が10.0人を超えると「流行注意報レベル」となります
推奨される対策:家庭・学校・職場での具体的行動
■個人および家庭での具体アクション
正しい手指衛生の徹底:
帰宅時や食事前の丁寧な手洗いや、アルコール手指消毒を習慣化しましょう。
早めのワクチン接種予約:
今季は流行開始が早いため、ピークを迎える前にかかりつけ医等で接種を検討してください。
室内環境の管理(換気・加湿):
エアコン使用時も定期的に窓を開けて空気を入れ替え、加湿器等で湿度50〜60%を維持しましょう。
■企業・事業者向けの衛生管理指針
体調不良者の早期療養:
発熱や風邪症状がある従業員には出社を控えさせ、休暇取得やテレワークをスムーズに行える体制を整えましょう。
共有スペースの消毒強化:
オフィスのドアノブ、エレベーターのボタン、会議室のテーブルなど、手指が触れる箇所の定期的な拭き取り消毒を徹底してください。
密閉・密集の回避:
会議室や手狭な作業スペースではCO2モニター等を活用し、適切な換気状態を維持しましょう。
【出典・参考】